三菱武道会は、明治45年(1912年)三菱合資会社の岩崎小彌太社長が駿河台邸内に剣道場を建設、当時の日本を代表する中山博道範士を師範として迎え、社員と共に稽古をされたのが始まりとされています。
岩崎小彌太社長は、その後昭和18年2月に定めた三菱養和会教条にて、「武道競技にいそしみて身心を練るは最もよし。之によりて協同事に当るの慣習を得るは更に望まし」と示されています。明治45年からの駿河台邸内の剣道場、大正7年からの三菱倶楽部丸の内道場、昭和10年からの仲13号館の三菱倶楽部道場に三菱各社の社員が集まり、入り乱れ、ぶつかり合って身心を練る姿に、三菱の団結、三菱発展の原動力を実感され、期待を込めて、このような表現を使われたのではないでしょうか。
現在、三菱武道会は剣道部、柔道部、空手道部、居合道部、弓道部、合気道部、杖道部の7部から成り、会員は全世界の三菱グループ各社、各事業所に広がっています。東京にある本部道場は、平成15年に東京ビルにあった丸の内道場から、新たに巣鴨に建設された三菱養和会武道場「思斉館」に移り、約500名の会員が朝夕あるいは休日に汗を流しています。また、会員は、自らの稽古だけでなく、三菱養和会が行う「武道スクール」の講師として、約200名の小中学生および成人の方々に日本の伝統である武道の精神と技を伝えるなど、三菱養和会の公益活動にも貢献しています。
今後とも、皆様のなお一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。
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